Y a des photos.(ヤデフォト)

フランス語で「ほら、写真だよっ。」と、気軽にポストカードを眺めているような写真を用意しました。その情景を楽しんでいただければ幸いです。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

タイムマシン

もし、タイムマシンが あれば過去と未来、どちらへ向かうか。 懐かしく辛かった過去を省みるか、それとも何が待っているか未知の冒険に挑戦するか。 物理的に存在しなくても、心の中にタイムマシンはありました。 来年もよろしくお願い申し上げます。

残紅葉

一葉だけ、落ちていました。 彩をつけたのはほんの数ヶ月前。今では誰も振り向きません。冷たい石畳が、無機質に場所を貸していました。

円蓋

ドームが現れました。 不思議そうに見かける人達。 何か拠点を設けたようでした。

冬の幻想

真昼でも弱い陽の光が、冷え切った空気を温めようと頑張っている最中。 木は、春の暖かさが来るのをじっと待ち続けていました。

枯れた抵抗

何とかしがみついてみたものの、養分を分けてもらえず、枯れてしまった葉。 他にも役に立つことが、たくさんあるよ。 形を変えた生き方を考えさせられていました。

無葉

一気に葉が無くなってしまいました。 まだ準備していないのに。 冬への手を付けるところを急いで考えてしました。

降誕祭

イルミネーションを見に人がやってきます。集まり過ぎると感染が広まる恐れがあるので、間隔をあけます。 たくさんの人で囲みたくなりますが、静かに眺めるクリスマスです。

南風の聖夜

南からの強い風が吹いた一日。 新しいショッピングセンターに飾られたツリーと20世紀に建てられた給水塔。 最後のコラボレーションを奏でていました。 メリークリスマス

混沌

波を目当てに、人が集まりました。 日曜日、波はカオスな状態です。

耐紅葉

寺の境内には紅葉がありました。 まだ秋を諦めない。モミジが葉を落とさないように耐えていました。

太陽フレア

山脈の上空。夕日に染まった雲が、太陽フレアのように見えました。 もし、フレアがこんなに近くだったら、あらゆるものを燃え尽くしてしまうのだろうなあ。 遠い太陽に思いを馳せました。

天狗

「この崖山を登ってこい!」 登っても登っても、天狗に追いつけない・・・。けわしい道を羽の生えた天狗が飛び回っていました。 「まだまだ甘い!」 うちわを仰ぎながら、睨みつけていました。

薄明光線

レンブラント光線が現れました。 長細い雲の中にはUFOがいるかもしれません。 冷たい海の上を優雅に浮上していました。

林道

わだちに枯葉がありました。 このまま土へ返って行くのか。山の大切な栄養へ変わっていくのを感じました。

百合鴎

日が落ち、空が赤くなる頃、ユリカモメが砂の中のエサを探し回っていました。 そんなに夢中になると、波にさらわれる。 絶妙なタイミングで、波がきたらよけていました。

銀杏

黄葉したイチョウの落ち葉の上を、黙々と進む人を見かけました。 冷たい空気にコートだけを頼りに、ぬくもりを探しているようでした。 「冬の始まりだ。」 葉を落とした銀杏につぶやくように声をかけました。

極光

日が沈みます。 雲がオーロラのように広がっていました。

柵の向こう

鳥居のあるほこらが見えました。 しかし、前には柵があります。 こっちへおいでよ。ほこらから呼んでいます。 近寄るには、何か方法があるのか。とんちが必要でした。

鳥の居場所

「ツーピツーピ」。四十雀が話しかけてきました。「最近は縦横斜め、無駄のない世の中。決まりのない自由なところはどこですか?」 安全と自由の天秤を語っていました。

曇天

夕陽の時間をさえぎり、曇が湧き出てきました。たまには主役をとりたいもの。 空いっぱいに、身体を広げました。

ブロックの角がありました。 猫が首をかくのに気持ち良さそうな角を見つけました。 「くすぐったい。」 ブロックは、役に立っているからと使命を感じていました。

旅立ちの準備

ススキの穂が開きました。 そろそろ旅立ちの準備です。昼の穏やかな暖かい日差しが、次の季節を促していました。

仏殿

カメラもない800年以上昔から、同じ場所で仏様は座っていました。 風のように流れていく今の時代とは関係なく、ただ存在し続ける。 人の刹那さをじっと見守ってくれていました。

師走の海岸

冷たい風が時折り吹く海岸。 岸近くで崩れる力のない波。 誰が通ったのか、砂に足跡だけが人の気配を残していました。

晩紅葉

急に寒くなった翌日の晴れ。 木の色が変わっていました。寒さを思い出したのか。紅葉が季節を進めました。

流風

「ヒュー!」 音を立てながら風が通り過ぎていきました。 見上げるといく筋もの雲。 風の神様が駆けっこをしていました。

金の扉

いつ開いてくれるのか。 前に立ち止まって様子を伺ってみても、何も起きない。この先、何が待ち受けているのか? 見えない未来に、緊張と不安が忍びよってきました。

杉の森

森の中へ踏み入りました。 木と木の間をすり抜ける。日の当たらない湿ったにおいがただよっていました。 大きな街のスクランブル交差点のように、どこまで行っても、木の幹が旅人の周りを覆いました。

空地

ぽかんと山の途中に開けた場所がありました。 昔、家があったのか。 周りの草木だけが、歴史を知っているようでした。

山の絨毯

ペルシャ製の絨毯を思わせるような山の黄葉。 ふわふわの絨毯に、雲が座ってみたいのか、山へ近寄ってきました。