2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
クラゲのようにフワフワと。 通勤電車は、舞うようにゆっくりとホームへ入ってきました。
かつて、近代的な集合住宅として、団地がありました。 立体的に家族が住んでいる上の階に、また家族が住んでいました。 いつしか人がだんだんと住まなくなり、取り壊されていきました。 響き渡る子供の声も、今は遠い昔になっていました。
連日の暑さの中、空気は湿気を帯びていますが、雨葉降りません。 日が傾いてきた頃、薄いかすみのようなものが現れました。しかし、まだ雨は降らしませんよと空が許してくれませんでした。
静かに焼けるような暑さの午後の海岸。 遥か遠くに入道雲が湧いていました。
花の茎に止まったまま。 我慢出来なかったのでしょうか。中のセミは脱皮してしまいました。 まさしく、もぬけのからでした。
熱帯夜が明け、気温が下がる間もなく、青空の中、ちぎれ雲が上空の風に流されていました。 「ちょっと暑いなあ」 切られすぎた木が、頭のところに葉を生やしていました。
夏の日照りの朝。長い間待っていたミニヒマワリが咲きました。 まぶしい太陽も、必死に顔を向けて光を吸収していました。
広大な畑。ネギとサツマイモが整然と並んでいました。 灼熱の中、どちらも覚悟を決めて乗り越える心構えがありました。
疫病が続き、今年も祭りが中止になりました。 担ぎ手のいないミコシがポツンと境内に置いてありました。
高速道路の橋桁の下。キリンがじっとしていました。あまりの暑さに日陰を探していたところでしょうか。 草むらの中で、こっそり隠れていましたが、クビから上が丸見えでした。
長い梅雨の雨空から、青い色が徐々に拡がってきました。 空の高さにカラスも驚いていました。
水はいろいろなところへ利用されます。 しかし、火と同じく、制御出来なくなると手がつけられなくなります。 火も水も、自然のものであるということを忘れないようにしなければなりません。
「浜木綿」と書いて「ハマユウ」。 夏の夜に、徐々に咲き出します。 甘い香りが、まだ雨が降るか降らないか不安な天気の中、引き寄せます。
去年来なかったバス。 今年は、バスに乗れるのでしょうか。
雨が止み、薄い雲の合間から青空が見えてきました。 ひまわりが夏の太陽に身体を慣らしていました。
一日の始まり、朝、気分を上げて外へ出ると大雨でした。 既に自転車で、雨と戦っている人がいました。
晴れて暑くなった一日。 ようやく日が傾きました。 遠くで鳴いていたセミも、なんとか夏の到来を告げられたとホッとしていました。
街の中。トウモロコシが咲いていました。 雨が降ってきそうな天気。 明日こそは、晴れの中で実をつける準備がしたいと待ち望んでいるようでした。
深妙な話し合いをしている最中、ふと部屋に入り込んでしまいました。 「すみませんでした。」 慌てて立ち去りましたが、脇目も降らず考えごとをされていました。
街のロータリー。笹の飾りに囲まれていました。 金銀の短冊が、願いを込めて夜空に揺れていました。
梅雨空で、ここ数日は陽の光を見ていません。 薄暗い雨の毎日。まぶしいと感じたのはいつのことだっただろうか。
よそ見をしていたら、ツタのからまるジャングルへ足を踏み入れていました。 雨がまだ降りしきり、視界もはっきりしません。 180°回り足下を見ながら引き返しました。
波の上から滑り降りて、下のところでターンをする。 カーブの時に強い力が身体に伝わります。 そのときから波に乗っている状態から波をコントロールする存在に変わります。 ほんの数秒、自然を操らせてもらえることに感謝です。
規則正しく、三種類の葉が壁についていました。 今は別々ですが、そのうちお互い混ざり合っていくのでしょう。 単純に分けるという世界は、味のない世界なのかもしれません。
かつて、本土決戦のために無人島に要塞が築かれました。 しかし、戦場になる前に終戦になり使われることはなくなりました。 ここで待ち構えていた人々は、何を考えていてのであろうか。 ただ朽ちていくレンガが草に覆われて消えようとしていました。
海軍のある港町からはるか遠くを眺めると、ランドマークタワーが見えてきました。 建物は見えても、とても手が届きません。